Hirokoです。
今日は朝から雨で、肌寒い一日になりそうです。昨日とはうって
かわってです。
私の母はというと、「アッ、雨やんでるわ~今のうち行ってくるな」
「エッ?どこいくの?」 と聞くと、「おふろやさんや~」 エ~ッなんで?
の、私の声は届いていません。いそいそとカッパ持参で行きました。
なぜ、カッパがいるかと言いますと、自転車に乗るためです。
銭湯まで歩くにはちょっと距離があるため、いつも自転車に乗って、
行きます。一日一度は外に出たい、母です(子どもと一緒です)。
京都から敦賀街道を北上すると、比叡山の西麓に「八瀬」という
集落があります。
ここでは、京料理と民芸の宿「八瀬かまぶろふるさと」があり、
1300年以上の伝統がある「八瀬のかま風呂」に入ることができます。
炭焼き窯に似たお風呂の中は、六畳ほどの広さ。48℃ほどに
保たれた 内部で、半纏を着て横になるのが、一般的な入浴法。
しばらく寝転んでいると、玉の汗が吹き出してきます。
このかま風呂、装置さえ揃えば、簡単に営業できそうですが、温度
調節が難しく、床下の蒸気の管の太さや、壁の漆喰の堅さや厚さ
が秘伝だといわれます。
ガイドブックにはあまり紹介されていないが、大阪や神戸から、
わざわざ、風呂に入りにくる人もいるほどで、隠れたファンは少なく
ありません。
なにしろ、この八瀬のかま風呂は、672年の壬申の乱のときには、
すでに存在したという日本最古の "サウナ" なのです。
壬申の乱は、ご存知のように、天智天皇の弟・大海人皇子と、
天皇の息子である大友皇子の後継争い。
近江・瀬田の戦いによって、大海人皇子(おおあまのおうじ :
後の天武天皇)の勝利に終わるが、この戦いで背に矢をうけた
大海人皇子は、八瀬のかま風呂で傷を癒したと伝えられています。
この言い伝えから、中世には、戦いで傷ついた武士たちが湯治に
集まるようになって、江戸の半ばには、16軒ものかま風呂が営業
していたそうです。
かま風呂は、お湯に入ったときのような水圧がかからないので、
血圧の急変動がないことが長所といわれます。
また、発汗によって疲労を回復させ、新陳代謝を促すので、とくに
肥満の人にはもってこいの入浴法だということです。
現存する最古のかま風呂
かまぶろ内の温度は摂氏55~60℃、湿気のある和風サウナでございます。
中にはむしろが敷かれており、陶器の枕を持って入り静かに横になっている
と、ゆっくりと体が温まり自然と汗がでてきます。
効能は、神経痛、リューマチ、痔疾、胃腸病、喘息などに効果があります。
風邪、二日酔い、肩こりなどは一度の
利用でも十分爽快になります。
現在八瀬にある『ふるさと』には、現存する最古の形式のかまがあり、京都市
の文化財に指定されております。
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