私がまだ小学生くらいのとき、父の運転する車で、保津川へ
川遊びによく連れて行ってもらいました。
車が大好きだった父の運転はさすがに上手で、当時乗り物酔が
ひどかった私は、父の運転する車では、不思議と醉うことは
なかったです。
今流行りの保津川下りの経験はありませんが、川の水は冷たく
夏でも涼しかったという記憶があります。楽しかったです。
京都駅の端のほうに「嵯峨野線」のホームがあります。
嵯峨野線は、京都を起点とする山陰本線のうち、京都ー園部間
のことですが、京都通の間で人気スポットとなっているといわれる
のが、この嵯峨野線の亀岡駅周辺。
このあたりは丹波地方と呼ばれ、昔から京都への食材供給地に
なっていました。
とくに、丹波のマツタケや黒豆は全国的に有名だと思います。
最近では、緑豊かな田園地帯に残る茅葺きの民宿に泊まり、
山の幸を生かした料理を味わう小旅行が、若い人から年配の人
まで、幅広く人気を集めているようです。
なにしろ、京都駅から亀岡駅までは普通列車でも、わずか30分。
京都観光のついでに、足を延ばす人が増えているそうです。
その亀岡周辺で、夏の間、多くの観光客を集めているのが、
明治時代から続く「保津川下り」。
亀岡市の中央を流れる保津川は、保津峡を経て京都市内の
嵐山へと下っていきます。その間、約16キロを舟に揺られて
下って行くのが、保津川下りです。
川岸の風景は四季を通じて美しく、場所によっては山肌や
巨石が迫ったり、水しぶきをあげて落流する地点があるなど、
スリルにも富んでいるそうです。
京都の人は、「保津川下りいうたら、それはもう怖~て
涼しいて」といわれます。
もともと、保津川は、丹波地方の木材や穀類を京都へ運ぶ
水路でした。明治28年頃から、観光客を乗せた川下りが
はじまり、現在では年間30万人もの観光客を集めている
そうです。
保津川下りの舟に乗ってみたい、とも思いますが、やっぱり
「怖~てよう乗らんわ~」の気持ちが先に立ってしまいます。
激流が岩を噛み、舞い上がる波しぶき、急峻な山々を縫うように
流れる川景色の中に、千年に渡り、京の都を支えた水運文化が
今も息づく京都・保津川。
華やかな桜の色香に誘われ、‘いのち’が芽生える新緑の春。
清涼感漂う山景色が躍動する夏、艶やかな紅葉が錦絵を描き彩る秋、
清涼感漂う山景色が躍動する夏、艶やかな紅葉が錦絵を描き彩る秋、
凛とした静寂に包まれる枯山水の冬。
清流の水面に日本の‘四季’を映す保津川。
悠久の‘流れ’が刻んだ巨岩、奇岩の数々。
悠久の‘流れ’が刻んだ巨岩、奇岩の数々。
はしゃぎ戯れる魚の群れ。羽をひろげて峡谷をゆく水鳥たち。
ありのままの厳しくも美しい‘自然’を伝統の技で押し流す船頭たち。
ありのままの厳しくも美しい‘自然’を伝統の技で押し流す船頭たち。
静寂境に遊び‘感動’と‘癒し’の世界へと誘う贅沢な‘舟旅’。
保津川下り、しばし日常を離れ、その身を流れにまかせてみませんか。
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