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2012年12月7日金曜日

南座の顔見世を見ずには正月が来ない ?

Hirokoです。

京阪線四条駅を降りると、すぐ目の前に日本最古の劇場とされる
「南座」が見えてきます。

南座は、元和年間(1615~23年)、京都所司代によって許された
七つの芝居小屋の一つです。

そのすぐ近くには、出雲の阿国が歌舞伎踊りをはじめた「歌舞伎
発祥の地」があり、歌舞伎とは深い関わりのある場所です。

さて、南座で毎年年末に催されるのが、「吉例顔見世興行」。

この "顔見世" は、「顔見世を見ないとお正月がこない」といわれ
るほど、人気がある興行。

いったい "顔見世" はどんな催しで、なぜ年末に行われるので
しょうか。

顔見世は、歌舞伎の世界でいう役者のお披露目興行のこと。
はじまりは、元禄年間(1688~1704年)のことだったそうです。

当時の役者の給料制度は、一年ごとに契約を更新する "年俸制"
で、契約更改は11月初めに行われていたそうです。

そして、11月半ばになると、契約がすんだ役者の名が、「まねき」
という細長い板に書かれ、町の人にお披露目するために、劇場
前にずらりと掲げられたのだそうです。

顔見世興行というのは、こうして新しい顔ぶれをお披露目したあと、
初めておこなわれる芝居のことをいうわけです。

現在、役者の契約形態はかわったそうですが、年の瀬の「顔見世」
の上演と、それに先立って、劇場正面に「まねき」をずらりと掲げる
伝統は、そのまま残されています。

京都人にとっては、何かと慌ただしい師走に、あえて時間をさいて
でも顔見世見物に出かけ、「今年も、もう終わるんやなあ」という
気分にひたるのも、また乙なものなのかもしれません。










団体・グループでのご観劇






京都四條南座                        
 







第二十一回 南座

歌舞伎鑑賞教室  


平成25年4月20日(土)~4月25日(木)
※予定






公演予定(演目・出演者・期間・料金等)は変更する場合がございます。
                                         あらかじめご了承ください。







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